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J・GARDENお疲れさまでした。

今日はお疲れさまでした。
ペーパーをもらいに来て下さった強者の方がいらして
びっくりでした。でも嬉しかったです。
ありがとうございました。

配付したペーパーをあげておきますね。
ただし人間×G(ゴキブリ)擬人化でも大丈夫と
いう方のみ、お願いします。
(隠してあります)
続きはここやイベントのペーパーで書いていきます。
需要ないと思うけど……(^^;


イベント後はねぎしで久しぶりに牛タン食べてきました。
美味しかった~♪(≧∇≦) 

配付したペーパーは↓の続きから



【バージンショック】(人間×G擬人化)

ふらつく足下を叱咤して、とにかくここから逃げなければと前へ前へと進む。
遠のく意識の中で、聞こえてきたのは仲間の声。
『人間には気をつけろよ。おまえはそそっかしい奴だからな』
『足が速くて、すばしっこいから平気だと思っても、特にこの時期は身体が鈍ってるから慢心するんじゃねえぞ』
会う奴、会う奴、同じようなことを言われ、僕は多少嫌気がさしていた。
わかってたから、そんなことぐらい。
言われなくたって昼だろうと夜だろうと、人間のいる場所に出るときは最新の注意を払っていた。
だから何度も外に出ているけど一度として掴まらなかったし、危ない目にも合っていなかった。
(ほんといちいち煩いよなあ。僕はとろくないんだよ)
言われる度に心の中で叫ぶ。
おそらくそう言えたのは足に自信があったからだ。
仲間の忠告も、どこか軽んじていたのは事実。
僕らは人間から害虫のレッテルを貼られ、忌み嫌われ続けている存在だった。
人間なんかより歴史は古いのに。
生きた化石と言われることだってあるのに。
(ちょっとばかし進化したからって威張っちゃってさ。ふんだ!)
 いつものように探検とばかりに外へと飛び出した。
今日は気温が下がっているから止めろと、仲間が止めるのもきかず、ルンルン気分で外に出たのがやはり間違いだったのだ。
あっと思ったときには遅かった。
「きゃー!」
 人間の甲高い悲鳴と共に何かが振り下ろされ、一瞬、目の前が真っ暗になって全身に痛みが走った。
 逃げたくても身体が思うように動かない。
「うっ……」
 震える唇で喚いて、思うように進まない足を地面に擦りつける。
よろけながらどうにか壁際まで辿り着けば、冷たい霧が全身を覆う。
心臓が忙しなく動き、喉が乾いて、呼吸が乱れていく。
身体も痺れ、足が焼けるように熱い。
「どうしてこんなことになったんだよ」
ばかだ! 仲間の忠告を素直に聞いていればよかったんだ。
 今さらそんなことを思ってもどうにもならないのに、声にならない声で叫び続ける。
「助けて、お願い助けて……」
 壁に縋るようにして、動かない身体を呪う。
眦からは、見放された怒りと後悔と恐怖が綯い交ぜになった涙が零れていた。
(死んじゃうのかな? 僕……)
 歩くこともできなくなって絶望的な気分のまま、悲しい気分で啜り泣いていると、目の前で止まった足音に一瞬心臓の動きがおかしくなる。
「ったく、後始末は俺かよ」
 頭上から降ってきた声は、さっきの悲鳴の声とは違っていた。
おずおずと顔を上げれば、今まで見た人間とはどこか雰囲気が違う青年が僕を捕まえようとしていた。
「やっ……」
 ここで掴まったら本当に殺される。必死だった。渾身の力で足を動かした。
「っ……まだ生きてたんだ」
「嫌だ! 嫌だ!」
 闇雲に身体を動かし、逃れようともがく。
「おい! 動くんじゃねえよ。今、逃がしてやるから」
「えっ……なに?」
「嫌われ者だけど、命ある奴だもんな。むやみに殺生しちゃいけないよな」
 初めてだった。こんな言葉を聞いたのは。
 汚い。
気持ち悪い。
 それが僕らの総称のようなものだったから。
 胸がきゅ~んと熱くなった。
(こんなに人間もいるんだな)
 僕は白くて柔らかいものに包まれたまま運ばれ、見知った場所で放たれたていた。
「二度と入ってくんなよな。いいな」
 安堵のあまり全身の身体の力が抜け、眩暈がしたかと思うと僕はそのまま意識を失っていた。


 気がついた時、一瞬ここがどこだかわからなかった。
それでもぼんやりと霞む視界の中、ここが自分のテリトリーだとわかるとほっとした。
身体は気怠く、足は痛み体調は最悪だった。でもどうにか助かったんだということはわかった。
「うんと心配したんだからな」
「ごめん」
「ったく、ばかやろー。心配させやがって!」
「ごめん」
 僕は謝り続けるしかなかった。
 動けるようになるまで数日間を要した。ただ傷めた足だけは二度と動くことはなかった。
 そしてもうあの記憶は、忘れてしまうんだ。そう自分に何度も言い聞かせる。
 なのに――どうしてもあの時の青年のことが、僕は忘れられなかった。
 もう一度会いたい。
そんな気持ちが僕の中に芽生えていた。


(つづく)
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2012/04/01(日)
日記

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